船橋研修にて〜債権回収一元化等

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全国若手市議会議員の会千葉ブロック研修会にて
船橋市役所を訪れ、
「債権回収一元化」「給食公会計化」「放課後子供教室」の3つについて勉強してきました。
1、「債権回収一元化
  平成25年度は65件の債権、船橋市では118億円の収入未済額が→これを解決
<一元徴収のメリット>
・債券額合計で折衷できる/滞納者が各所各課に行かなくて済む/すべての債権で時効中断・執行停止・放棄ができる/債権ごとに財産調査、実態調査をする必要がない
<問題点>
 ・強制競売・破産手続開始通知書が送達され債権があるにもかかわらず、債権の申出をしなかった場合→債権放棄になる。債権放棄は地方自治法96条第1項第10号に該当し、議会の議決を必要とするが、しなかった場合、単に職員の不作為ででしかない。(住民監査に耐えられない)
 ・「支払督促」で簡易裁判所に債権者として支払申立を行うが、債務者が異議を唱えると訴訟手続きに移行し、地方自治法96条の事案になり、議決が必要となる→議会の招集が必要(大変!)
 ・債権の実務担当者が支払督促や訴訟を提起したいが、担当所管課長が議会での追求を恐れて債権を上げてこない事が問題に→部長レベルに引き上げて対応
2、「給食の公会計化
 <メリット>
【目的】学校長が裁量をもっていた給食食材の契約、給食費の回収を予算の中に入れる事で議会のチェック機能も働き公正・透明化
・経理事故の防止
・費用負担の公平性確保と厳格な徴収管理
・学校サイドの労力も減少。
 また、引き落とし口座も自由に選べ、口座振替をすることで保護者側もメリット
3、「放課後子供教室
 昨年度、4校、今年23校開校!
 我孫子市の「あびっこクラブ」をモデルにしているが、
 教育長の一声でえいやと一気に実施。
【感想】
・債権回収一元化については船橋市が先行して行っているので、メリット、デメリットも把握しており参考になった。訴訟手続きに移行するのに、議決が必要で議会対応をしたくないので、担当課長が債権を上げてこないという実例があることに驚き。
・給食の公会計化については、我孫子市でも問題になってもいいのではないか。
・また、放課後子供教室は我孫子市をモデルにしているが、トップダウンでやれるというところを船橋市が見せてくれている。現場との軋轢が気になるが、実行力は参考になる。